イタリアからのレポート

2017年11月02日 バール、イタリア人の集まる場所

Bar Giglio(バール・ジッリオ)は私の住む建物の一階にあります。

クラウディオとシモーナが経営するバールは特に小洒落た訳でもなく、

店内の壁がオレンジ色に塗られシエナのサッカーチームの旗などが飾られています。

バールの前にはテーブルや椅子もおかれ、

そこで休んだりおしゃべりをしながらくつろぐ事も出来ます。

 

近所のおじいちゃん達、散歩途中のおばあちゃん達はもちろん、

仕事中のトラックの運転手さんなどで、住宅街のバールにしては

そこそこ賑わいます。

バリスタは皆と知り合いでたわいもないおしゃべりをしながら

コーヒーを入れてくれる。そんな居心地の良い場所なので

いつもお客さんでいっぱいで、そこにたまっている人とは

私も挨拶をするもんだから、たまにはコーヒーをごちそうしてもらう事もあるんです。

FB_IMG_1509350412684

イタリアのバールはいわば社交の場のようなもの。

イタリア人なら必ずお気に入りや行きつけのバールがあって、

殆ど毎日そこに通うんです。時には一日に何度も行く事も。

生活になくてはならない大事な場所です。

 

コーヒーの健康促進の効果は良く知られています。

心臓病を予防するとか、コレステロール値を下げるとか、

実はとてもありがたい飲み物。

けれども、もしかしたらその効果は、ほっと一息つけて美味しいコーヒーとおしゃべりと交えながら飲める

バールという場所があってこそ発揮されるのかな、

などと想像したりもするんです。

FB_IMG_1509350394999

ローマに、イタリア国内では初のスターバックスがオープンするとか。

若い人や観光客には人気があるだろうし、集客には困らないでしょう。

ただ、イタリア人に愛されるバールとは違った存在になる事は確かだし、

私でも、味のある店構えや個性的なバリスタとのおしゃべりを目的に、

スターバックスよりバールに足が向いてしまいそうな気がします。