2023年1月10日からNHKにて放送中のドラマ大奥。これまでにドラマだけでなく映画でもやっていたことから見たことあるという方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな大人気の大奥の最新シリーズが放送されているのに合わせて、これまで放送されてきた大奥シリーズをまとめて紹介させていただきます。
大奥とは
一言でいうと「男女逆転」の物語です。
舞台は江戸時代をモデルにしており謎の疾病で世の中の男子の人口が減少した結果、政治力や社会権力が男性から女性に移っていく様子を江戸城の大奥を中心に描かれています。
そのため、徳川家のこれまでの将軍などが歴史上では男性ですが作品では女性に置き換わっており、反対に女性の人物が男性に置き換わっています。
大奥のあらすじ
物語のあらすじとしては、徳川家光の時代にある田舎村でクマに襲われた少年をはじめとして「赤面疱瘡」という病が日本中に広がりました。この病は若い男子にのみ感染し、感染すると致死率80%という病で、対処法や治療法なども見つかっていないため男子の人口が女子の人口の約1/4にまで減ってしまいました。
その結果、社会構造も激変し、女子は男子の代わりに労働力の担い手となり、江戸城においても徳川家光以降は将軍職が女子へと引き継がれました。また大奥では希少な男子を囲い、男の世界が築かれていきました。そんな大奥を取り巻く様子を時代の変化とともに描かれています。
これまでの大奥シリーズ
大奥はこれまで2003年から2019年の最終章まで6作品ドラマで放映されています。2023年1月から放送されている最新作をより楽しめるように、それぞれの作品を振り返っていきましょう。
大奥 ドラマ(2003年)
2003年6月3日から8月19日まで放送された2002年版の大奥。出演俳優は菅野美穂さんや池脇千鶴さん、浅野ゆう子さんらが務めました。
浅野ゆう子さん演じる大奥総取締役と菅野美穂さん演じる天璋院篤子との確執や和宮と実成院の嫁姑バトルなどをメインとして構成されていました。
視聴率は第1話で16.7%を記録しこれからの大奥シリーズに弾みをつける形となりました。
大奥~第1章~(2004年)
2004年10月7日から12月16日まで放送された2004年版の大奥。出演俳優は、松下由樹さん、高島礼子さん、瀬戸朝香さんらが務めました。
描かれているのがまだ誕生して間もない大奥がこの後に女の戦場となっていく様のため、2003年版ほどのドロドロ感はなくこの後のシリーズも含めた話の伏線となる部分が散りばめられている内容になっています。
松下由樹さん演じる春日局(おふく)と高島礼子さん演じるお江与、瀬戸朝香さん演じるお万(のちの大奥総取締)を中心に物語は展開していきます。第1話~第4話の前半部分はおふくとお江与を、第5話~第11話の後半部分はおふく改め春日局とお万を中心に話が進んでいく構成になっています。終盤には5代将軍綱吉の本当の生母についての衝撃的な展開も用意されていました。
また、大奥~第1章~は2005年4月8日に2時間半のスペシャルドラマも放送されました。
大奥~華の乱~(2005年版)
2005年10月13日から12月22日まで放送された2005年版の大奥。出演俳優は、内山理名さん、藤原紀香さん、小池栄子さん、高岡早紀さんらが務めました。
描かれているのが大奥の最盛期の元禄の時代であることから、2003年版以上に女性同士のドロドロとした修羅場が描かれていました。
2005年版の大奥は史実から少し離れた脚色が行われていたこともあり、話題を呼びバラエティー番組などでも大奥のパロディ企画が放送されることもしばしばありました。
また、2005年12月30日にスペシャルドラマも放送されました。
大奥「第一部~最凶の女~」/「第二部~悲劇の姉妹~」~(20016年版)
2016年版は二部構成で放送されました。第一部が2016年1月22日に、第二部が1月29日に放送されました。出演俳優は、第一部は沢尻エリカさん、成宮寛貴さん、渡辺麻友さんらが務め、第二部は沢尻エリカさんのほかに蓮佛美沙子さん、板尾創路さんらが務めました。
沢尻エリカさんは第十一代将軍の家斉の側室のお美代と架空の人物の梅の二役を演じました。
大奥~最終章~(2019年版)
2019年3月25日に放送された2019年版の大奥。出演俳優は、木村文乃さん、大沢たかおさん、小池栄子さんらが務めました。
今作では、八代将軍吉宗が名をはせていた時代にその吉宗を精神的に支えていた側室久免の半生が描かれました。
最後に
2003年から支持を得続けている大奥 ドラマ。
男女逆転の世界で女性同士のドロドロした描写はなかなかほかのドラマでは見ることができないものです。
現在は2023年版の大奥がNHK総合で放送中ですので、これからどんな展開を見せるのか、楽しみですね!
