ラグビー日本代表として活躍後、2020年に潔くラグビー選手を引退した福岡堅樹選手。
ラグビー引退後の翌年には順天堂大学医学部に見事合格したということで、その文武両道さに称賛の声が集まりました。
しかし一方で、福岡堅樹選手が「不正合格」「裏口入学」で順天堂大医学部に入学したと言う声もネット上では多く投稿されています。
福岡堅樹選手はなぜこれほど不正合格・裏口入学と言われるのでしょうか。
その理由を調査しました。
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福岡堅樹が裏口入学・不正合格と言われる理由は?
ラグビーと医学部受験は両立困難だから
福岡堅樹さんは、元ラグビーのトップ選手。
ラグビー日本代表として数々の世界大会に出場し、第一線で活躍されてきました。
[box class=”box32″ title=”福岡堅樹さんのラグビーでの功績”]
- 2015年、第51回全国大学選手権で2回目となる大会準優勝に貢献
- 2015年8月、ラグビーワールドカップ2015の日本代表に選出
- 2016年7月、リオデジャネイロオリンピックの7人制日本代表に選出
- 2019年8月、ラグビーワールドカップ2019の日本代表に選出し、大会を盛り上げた「別格だったマグニフィセント・セブン(豪華な7人)」に選出
- 2019年ワールドカップを最後に15人制日本代表を引退
- 2021年、ジャパンラグビートップリーグ2021に参加し、年間表彰式で初の最優秀選手(MVP)に選出
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燦然たる功績です!
これほどの活躍をするとなると、毎日のラグビーの練習時間やトレーニング量も相当なはずですよね。
一方、順天堂大学医学部といえば入試がとても難しいことでも知られます。
「世界レベルのスポーツ選手が、練習と試験勉強を両立させるのはムリだ」ということで、裏口入学や不正入学が疑われることとなりました。
しかし、これは「一般人なら無理」という話で、もし福岡堅樹選手が超人的な記憶力の持ち主だったり、天才的に効率が良ければ両立が不可能と言うわけではありません。
そのため、単に「両立が無理そう」というのは不正合格・裏口入学の確証にはなりませんね。
受験勉強追い込み期に外出が多かったから
福岡堅樹さんは、2020年末の受験勉強の追い込み期に、野球の始球式に出場したり、ラグビーの試合だけでなく合宿にも参加したり…とかなりアクティブに過ごしていました。
その証拠のツイートが以下です。
福岡堅樹選手の受験期のスケジュールをまとめたのがこちら。
かなり出歩いたり、テレビや演劇を見たり楽しんでいる様子がわかりますね。
[box class=”box32″ title=”福岡堅樹の2020年末~受験前のスケジュール”]
11月25日 日本シリーズ始球式参加
12月2日 『FNS歌謡祭』鑑賞
12月6日 ラグビーの宮崎合宿参加
12月7日 ガンバ大阪の宇佐美選手と対談
12月17日 劇団四季ミュージカル鑑賞
12月31日 『日本レコード大賞』鑑賞
1月2日 ラグビー試合参加
2月11日 ラグビー試合参加
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さらにSNSは受験の敵とも言われるほど時間が取られるものなのに、福岡堅樹選手はTwitterの更新もマメにされていることから、受験生にしてはかなり余裕があるように見えます。
それだけ時間の使い方や勉強の仕方が良いのかもしれませんが、かなり外出しているように見えることから「受験直前期に遊んでるのに医学部に受かるわけない」と言われてしまいました。
順天堂大学が福岡堅樹選手を口説いた報道があったから
2020年6月15日、デイリー新潮から順天堂大学が福岡堅樹選手を熱心に口説いているという記事が報道されました。
そうは言っても学生時代を過ごした筑波大に思い入れはあるようで、普通受験はもちろん、学士編入でも5名を募集しているので、目指す可能性は十分にある。それに加えて少し前から熱心に口説いている大学があるんです。順天堂ですね。
大学の関係者が日本医師会の幹部を通じ、福岡の父親に熱心にアプローチしているようです。順天堂はひとことで言えば有名人好きな大学です。ソウル五輪の金メダリスト・鈴木大地スポーツ庁長官、“味噌汁本”でベストセラーとなった小林弘幸医師など、あの大学は特に著名人を丁寧に扱うし、それがDNAみたいなものです。ちょっと前に森光子さんの終の棲家になりましたが、VIP向けのスペースが充実していて、芸能人をよく見かけますよ
出典:デイリー新潮(2020年6月15日)
デイリー新潮の記事によれば、順天堂大学は「有名人好きな大学」だそう。
スターが入学することで、大学のイメージアップや知名度向上に効果があると言うことなのでしょう。
世界を沸かせたスターが入学し、晴れては医師となってその後も貢献してくれることになるなら、それは大学にとってはとてつもなく魅力的なこと。とてもイメージのよい金メダリストが医学部を目指してくれるのと同じようなもので、正直、こんなケースは前代未聞と言ってもいい。だから、様々な“オプション”を提案したっておかしくないと思いますよ
出典:デイリー新潮(2020年6月15日)
あくまでもデイリー新潮の記事では、福岡堅樹さんが裏口入学・不正入試とは言っていませんが、順天堂大学にとってかなり魅力的な受験生であることが書かれています。
裏口入学・不正入試ではなく、あくまで「一般受験での入学」を猛アピールしていたのかもしれませんしね。
これだけでは、順天堂医学部に不正入学したという確証にはなりません。
順天堂大学が過去に不正入試をしたから
2018年に大きな問題となった、全国的な医学部の不正入試問題。
東京医科大学や昭和大学、神戸大学なども不正入試を行っていたことが明らかになりましたが、その不正入試をした大学の1つが順天堂大学でした。
順天堂大学は、女子学生と浪人生を不利にし、合格ラインに達していた165名もの受験生を不合格にしていました。
医学部の不適切な入試が、新たに明らかになった。
順天堂大医学部が、女子と浪人生を不利に扱い、合格ラインに達していた受験生を不合格にしていた。今年と去年で165人に上る。面接を行う2次試験の評価では男女で異なる合格ラインを設定していた。
驚くべきは、その理由だ。「女子はコミュニケーション能力が高いため、補正する必要がある」「20歳を過ぎると差がなくなるというデータがあり、男子学生を救う発想だった」というものだ。
出典:毎日新聞(2018年12月12日)
これだけの大人数を、組織的に意図的に不合格にしていたというのは犯罪レベルで悪質です。
実際、この件で順天堂大学は意図的に合格ラインを上げられて不合格にされた学生から訴訟を起こされていますが、このように過去に不正入試をしている点で順天堂大学の医学部は入試の信用度が低いです。
そのため、福岡堅樹さんも順天堂大学医学部に入学したという点で、疑われてしまったのですね。
順天堂大学教授と入学前から親しいから
福岡堅樹さんの順天堂大学医学部入学が不正入学ではないかと疑われる理由として、福岡堅樹さんが入学前から順天堂大学教授と交流があったことも挙げられます。
福岡堅樹さんが2021年2月20日に順天堂大学医学部合格の報告ツイートをした際、順天堂大学大学院特任教授である鈴木大地さんからその日のうちに祝福コメントが届きました。
鈴木大地教授は、元スポーツ庁長官。
つまり、政府にコネもあるわけです。
デイリー新潮の報道にもあった「大学の関係者が日本医師会の幹部を通じ、福岡の父親に熱心にアプローチ」という部分が、日本医師会や政治家まで裏口入学・不正入試に関係しているという印象から、福岡堅樹さんも裏口入学を疑われました。
順天堂大学の単願が不自然だから
福岡堅樹さんが裏口入学・不正入試を疑われる1つの理由に、福岡堅樹さんが順天堂大学医学部を単願だったからというものがあります。
福岡堅樹さんが順天堂大学医学部を単願したということは2021年2月20日のスポニチで記事になっているため、間違いないでしょう。
合格発表があったのは試合2時間前。しかも順大単願で合格という勝負強さは、ジャージーを着ても同じだった。
出典:スポニチアネックス(2021年2月20日)
しかし、一般的に受験は落ちたときの保険を考えて、複数校受験するのが当たり前。
普通の医学部受験生であれば、国公立と私立を併願したり、さらには滑り止めで私立をいくつか受験するのが一般的ですよね。
さらに順天堂大学医学部は私立医大のなかでも学費が比較的安くて人気があり、受験偏差値も70とトップレベルの難関校です。
このような高難度な私立医大をあえて危険を冒して単願するでしょうか?
ラグビーでの収入がしっかりあった福岡堅樹さんが、受験料を節約するために単願など無謀なことをするとも思えませんし…
この順天堂大学単願という点に、「そんなに合格の自信があるの?」と不自然さを覚えた人も多く、特に福岡堅樹選手と同じく医大受験生から疑念が噴出していました。
福岡堅樹さんの順天堂医学部合格は単願というところが最大のおかしな点、合格確定でなければそんなことできない。
慶應医合格者ですらその日の出来では順天堂補欠になるくらいの難易度なのに
— みっ (@ayumikimari) February 24, 2021
確かになぜ福岡堅樹さんが単願にしたのかと言う点は、納得がいきませんね。
YMSの合格体験記が出るまでが早すぎるから
福岡堅樹さんの裏口入学・不正入試が疑われる最も大きな理由は、この「合格体験記までのスピードがありえない」こと。
福岡堅樹さんは医学部を受験するにあたり医学部専門予備校YMSに通学していましたが、そのYMSのホームページには、福岡堅樹さんの順天堂大学合格体験記が500文字程度でアップされています。
その合格体験記には、以下のように書かれています。
- 2月20日、試合の直前にネットで合格を確認した
- 本日合格したばかりで、興奮している
合格体験記が掲載されること自体は問題ないのですが、しかし、順天堂大学医学部の合格発表の日である2021年2月20日は福岡堅樹さんはラグビーの試合に出ており、試合の後や合間に500文字もの合格体験記を書いたことになるからです。
[box class=”box32″ title=”2021年2月20日の福岡堅樹のスケジュール”]
12:00 順天堂大学医学部 二次試験合格発表
(試合直前) 福岡堅樹選手がネットで合否を確認
14:00~15:40頃 ラグビートップリーグ試合参加
16:13 ユニフォーム姿でツイート投稿
17:13 順天堂大学合格をツイートで報告
17:14 YMSの合格体験記投稿
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福岡堅樹さんの2021年2月20日のスケジュールを見ると、スケジュールがびっちりですよね。
試合の直前に合否を確認したと福岡堅樹選手自身が綴っているため、合格体験記を書いたのは試合の後でしょう。
さらに、福岡堅樹選手がまとめた合格体験記を医学部専門予備校YMSに送り、YMS側でもHPに掲載するためにどんなに急いでも十数分は必要なので、福岡堅樹選手が合格体験記を書けたのは15:50~16:50頃。
この1時間の間に、福岡堅樹選手は以下をやってのけたことになります。
- 500文字近くの合格体験記を書いて医学部専門予備校YMSに送信
- チームメイトと自撮りをしてTwitterに投稿
- 自らの公式Twitterで順天堂医学部合格を公表
これがかなりの早業すぎるので、「合格を知っていてあらかじめ合格体験記を書いていたのでは?」とい疑惑に繋がっています。
福岡堅樹さんの2月20日の試合後のツイートがこちら↓です。
そして順天堂大学医学部合格の報告ツイートがこちら↓です。
ユニフォーム姿のツイートからは1時間後になりますね。
そしてYMSの合格体験記のツイートがこちら↓です。
合格報告ツイートから1分後の投稿ですね。
しかも、合格体験記に載せる画像は既に準備してあったのかという疑惑も残ります。
合格するかわからないのに、合格したときのためにあらかじめ写真を撮っておく…というのは、万が一落ちたときに「もう写真も撮ってたのに」と残念な気持ちが倍増しますよね。
そのため、ネット上では「合格かもわからないのに合格体験記用の写真を普通撮る?」という疑念になっています。
これほど素早く合格体験記を投稿できたのは、「順天堂大学に合格することがあらかじめわかっていた・気づいていたのでは?」と思われても仕方ありません。
化学構造式の基本が間違っていたから
この画像はテレビで公開された福岡堅樹さんの勉強ノート。
その中に化学の構造式があるのですが、炭素「C」は4価なので結合できるのは4つまでのはずのところ、福岡堅樹さんのノートは6本も線が書いてありますね。
医学部というハイレベルな受験勉強をしているはずなのに、高校1年生の化学の基本も間違ってしまっています…
そのため、この構造式を見た視聴者から「化学の基礎もわかってないのに医学部に自力で受かるはずがない」と批判されることになりました。
福岡堅樹の医学部合格に対するネットの反応は?
福岡堅樹選手の順天堂大学医学部合格を巡っては、ネット上に以下のような意見が投稿されています。
足も速いけど合格体験記を書くのもupするのもめちゃめちゃ速い。
出典:Yahoo!ニュース
ラグビー元日本代表の福岡堅樹選手結構リスペクトしてたから医学部不正合格疑惑知った時「そんなわけねえ‼️」って思ってたけど、これはねえわ、どういう気持ちでこれ書いてたんだ? pic.twitter.com/oBLTyArLTv
— クラムボン (@qwUDEEnysbNMgzy) June 28, 2021
福岡堅樹が炭素の足6本から順天堂医学部合格した方がよっぽどドラゴン桜で草
— 空粗 (@LanguageOmanko) June 27, 2021
ドラゴン桜の後に福岡堅樹とかまじでありえねえ…
お前ら東大舐めてんの?— 藤井 (@todai_Fujii) June 27, 2021
本当に福岡堅樹が1日1時間で順天堂医学部に受かったんだとしたら、東大王の水上とかよりも遥かに格上
それどころか、下手したらアインシュタインとかそのレベルの知能さえも凌駕するかもしれない— らずべり (@Raspberry_Rasp_) June 28, 2021
息子が国公立大出て20歳代で医者をやっているから知っているが最近順天堂大の医学部は授業料の大幅値下げ等を行い人気と難易度がかなり上がり、かつてと違い一般入試はかなりの難関となっている。
福岡は順大に行くと決まっているよ、医学界では有名な話だと実は息子が1年前に言っていた。
本当にそうなったから驚いている。福岡選手は努力家で文武両道で立派だと思うが、あの生活・勉強量で一般入試で合格は何か違う気がする。難関を突破できるか分からないのに福岡選手はテレビ等で医学の道に進むといつも躊躇なく答えていた。単願で難関入試を突破できるか分からない人が何の躊躇やイクスキューズなしで医学部に行くとテレビで言えるかなと疑問も感じる。真偽は不明だが。出典:Yahoo!ニュース