2020年9月16日に発足した菅内閣で防衛大臣に就任した岸信夫さん。
岸信夫さんは実は安倍晋三元首相の実の弟。
しかし、実の兄弟なのに苗字が違うのはなぜなのでしょうか?
そこで今回は、岸信夫さんと安倍晋三元首相の苗字が違う理由や、安倍家の家系図についてご紹介します。
岸信夫と安倍晋三の繋がりは?
実の兄弟
岸信夫さんと安倍晋三さんは実の兄弟。
安倍晋三さんの母・安倍洋子さんは、安倍晋太郎さんとの間に男の子を3人産んでいます。
[box class=”box32″ title=”安倍洋子の子供”]
- 安倍寛信…1952年(昭和27年)5月30日生まれ
- 安倍晋三…1954年(昭和29年)9月21日生まれ
- 岸信夫…1959年(昭和34年)4月1日生まれ
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そのため、この3人は父も母も同じ兄弟なのです。
岸信夫だけ養子へ
安倍洋子さんは、第56・57代内閣総理大臣を務めた岸信介さんの長女。
岸信介さんには、長男・信和さんと長女・洋子さんの2人の子供がいました。
岸信介さんは長男である信和さんに家を継がせたかったものの、信和さんと妻の仲子さん夫妻には子供が出来ませんでした。
そこで、安倍晋太郎さんと長女・岸洋子さんが結婚する際、「三人目が男なら岸家の養子とする」との約束事が既に交わされて洋子さんは結婚しました。
そして実際に生まれた子供が3人とも男児だったため、洋子さんは3人目である信夫さんだけ岸家に養子に出したのだそうです。
つまり、岸信夫さんは生まれるずっと前から養子になる運命だったのですね…
信夫さんが生まれてすぐ、安倍晋太郎夫妻と信和夫妻に、岸の弟で後に総理大臣となる佐藤栄作さんが加わって話し合いがもたれました。
佐藤栄作さんが「晋太郎、本当に出していいんだな」と強く念を押す場面があり、岸信和さんも妹の洋子さんに対し「洋子、無理をしなくてもいいんだからね」と言ったそう。
洋子さんもわが子を手放すことをためらったそうですが、岸家の血を絶やしてはいけないと養子に出すことを決めたようです。
安倍家家系図
家系図作成にあたり、以下のサイトより画像を転載させて頂きました。
安倍晋太郎…毎日新聞
安倍洋子…デイリー新潮
安倍寛信…Twitter
安倍晋三…Wikipedia
安倍昭恵…Wikipedia
佐藤栄作…Wikipedia
岸信介…西日本新聞
岸信夫…岸信夫Twitter
岸信夫自らが養子と気づいたのはいつ?
産まれてすぐに養子へ
岸信夫さんは、1959年の0歳のうちに岸家へ養子に出されます。
養子ではありますが、岸信和・仲子夫妻は我が子のように手塩にかけて信夫さんを育てました。
しかし我が子のように愛情たっぷりに育てたため伝えにくかったのか、信夫さんに養子の事実は伝えていなかったようです。
岸信介元総理自身も中学卒業とともに養子に出された身だったため、孫の信夫さんを自身に重ねてか、特にかわいがっていたようです。
安倍晋三は養子に出された弟を知っていた
信夫さんが岸家に養子に出されたのは、安倍晋三元総理が4歳のとき。
そのため、安倍晋三さんは信夫さんが実の弟であることを知っていながら、親戚の「ちっちゃい兄ちゃん」として接していました。
安倍家へ頻繁に遊びに来る信夫は、洋子を「おばちゃま」と呼んだ。養子に出された事情を知りながら口に出さない寛信・晋三兄弟のことは「おっきい兄ちゃん」「ちっちゃい兄ちゃん」と呼び、彼らの方は「ノブちゃん」「ノブオ」と声をかけて育った。
出典:現代ビジネス
大学生で自分が養子だと知る
岸信夫さんは、大学進学時に取り寄せた戸籍謄本により、自らが養子であったことを知ったとWikipediaに記されています。
誰からも聞かされず、自分で気づいてしまったショックは計り知れません。
晋三と実の兄弟であることは知らずに育った。晋三との関係を知ったのは大学進学に際し戸籍謄本を取り寄せて見たときで、岸によると「大学入学前だったと記憶するが、提出書類として必要な戸籍謄本を取り寄せて見ると『養子』とあった。見た瞬間アレッて思いました。そのときのショックは、それは大変なものがあった。それからひと月ほど『何で教えてくれなかったんだ』という思いもあって、頭のなかが一種錯乱状態に陥りました」という
出典:Wikipedia
安倍洋子さんは岸家の血が途絶えないようにと信夫さんを養子に出しましたが、年々養子に出したことを悔やんだそう。
そのため、岸信和夫妻が手塩にかけて育てた信夫さんを、わが子同然のように接し最終的に政治家に就かせました。
信夫さんをお腹を痛めた実の子のように育ててきた岸仲子夫人はそれで精神を病み、結果岸信和さんと離婚することになったようです。