ジャニーズアイドル出身ながらも、俳優として注目を集め続ける岡田准一(おかだ・じゅんいち)さん。
岡田准一さんのアクションを見た人は、その上手さとリアルさに驚く人も多いでしょう。
岡田准一さんが芸能界トップレベルにアクションシーンがうまいのは、実は格闘技を極めているから。
岡田准一さんが修めた格闘技はなんという名前・種類なのでしょうか。
岡田准一さんの格闘技について、種類や資格についても調査しました。
岡田准一ができる格闘技の種類は?
カリ(エスクリマ)
岡田准一さんが鍛えた格闘技の1つ目は、「カリ」。
カリとは別名「エスクリマ」と言われ、フィリピンの伝統武術です。
フィリピンの特殊部隊で採用されている他、アメリカではアメリカ軍や合衆国連邦捜査局(FBI)の格闘術にも部分的にカリの技を採用。
アメリカ海兵隊ではカリの棒術をもとに考案した銃剣術が採用されており、実用性の高い武術として世界的に認知されています。
[box class=”box32″ title=”格闘技カリの特徴”]
- フィリピンの伝統武術で国技
- アメリカの警察・軍隊が採用
- 体術、剣術、単短刀術、棒術、二刀流など
- 武器や素手での同じような動きで様々な武器を扱える
- 相手の武器を奪ったり払い落とす技術(ディスアーム)が豊富
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米軍でも採用されている武術、カリ…
かなり実践的で本格的な格闘技ですよね。
本業が俳優で、演技の幅を広めようとはじめた格闘技で敢えてカリを選んだところが岡田准一さんのマニアックさを感じます…w
USA修斗
USA修斗は、初代タイガーマスクとして知られる佐山聡さんが構築した総合格闘競技の流派。
技術だけではなく、インストラクターのランク付けの基準やシステムなども佐山聡さんによって考案・構築されています。
「修斗」というのは単なる競技を指す言葉ですが、「USA修斗」というのは佐山流の打投げ極テクニックを指します。
現在有名になった「修斗(元々の名称はシューティング)」とは、流派ではなく、佐山聡先生(※)が創始された「総合格闘競技・ルール」であり無形のもので、ルール内の動きであれば、スタイルは限定されていない。
それに対し、「USA修斗」とは、佐山先生が構築された総合格闘競技の打投極テクニックを踏襲した「佐山流シューティング」の流派であり有形、一つのスタイルである。故に、「USA修斗」には技術だけでなく、ランク・システムも佐山先生が発案構築されたインストラクター・システムを導入して継承。
「USA修斗」の「シューター」は、「修斗」のプロ選手が「シューター」と呼ばれるものとは異質の「佐山流シューティングのシューター」という意味。
そのため、岡田准一さんがUSA修斗のインストラクター資格があるということはつまり、佐山流修斗の技術が高いレベルであり、かつ人間的・精神的にも周囲が認めているということです。
ジークンドー
ジークンドーとは、俳優で武道家のブルース・リーが開発した武術です。
ボクシングやフェンシング、柔道やレスリングなどからもブルース・リーが影響を受けており、打撃技や投げ技、関節技や締め技など、あらゆる攻撃手法があります。
禁じ手もなく試合もないので、ただひたすらに実践を追求した武術と言えます。
また、「敵を倒す」という武術としての考えがある一方で、ジークンドーは「生きていく上で直面する障害を乗り越える方策・智恵」を示した教えの総体でもあり、武道の技術だけでなく人間としての生き方を表す思想哲学を含む点に特徴があります。
[box class=”box32″ title=”ジークンドーの特徴”]
- 素手で戦う
- 打撃技や投げ技、関節技や締め技など何でもあり
- 禁じ手がない
- 試合がない
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居合
岡田准一さんは、2014年10月に公開された映画『蜩ノ記』に出演するために居合を学び始めたようです。
『蜩ノ記』で岡田准一さんは城内で刀傷沙汰を起こした藩士・檀野庄三郎を演じ、第38回日本アカデミー賞では最優秀助演男優賞を受賞しています。
檀野庄三郎が劇中で刀を抜く場面はほんの少しなのですが、その短い時間にために居合の基礎から鍛えてしまう岡田准一さんのプロ意識の高さと、格闘技が好きという気持ちの強さがスゴイです。
ブラジリアン柔術
岡田准一さんはブラジリアン柔術の練習もしています。
岡田准一さんのブラジリアン柔術での資格保有の情報はありませんでしたが、橋本知之(はしもと・ともゆき)さんに師事し、ブラジリアン柔術もかなりの腕前だそうです。
V6の岡田准一さんが、ブラジリアン柔術の最新奥義である「ベリンボロ」を地上波民放で披露。この技は近年発見され、いまだに正式な防御が無い必殺技。大変高難度なので、柔術を相当やり込まないと出来ません。BIGBANGのスンリさんもTVで披露していました。スーツに床、技見せたかったのが伝わる!! pic.twitter.com/X0qh6caadm
— 岩井洋一(柔術新聞 速報版) (@busujiujitsu) September 14, 2018
岡田准一さんは、ブラジリアン柔術の師匠である橋本知之さんとは映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』でも共演。
マンションの1室で岡田准一さんと橋本知之さんのアクションシーンがありましたが、あの狭い空間であれほどのアクションをするのは相当難しいと思います。
格闘技レベルの高い2人だからこそ実現したシーンでしょう。
岡田准一の格闘技の保有資格・種類は?
岡田准一さんの保有する格闘技の種類・資格はカリ・USA修斗・ジークンドーの3つです。
それでは以下で詳しく見て行きましょう!
カリ
上の動画は岡田准一さんが2011年にカリのトレーニングをしているところ。
1つ1つの動作でしっかりと相手の関節や中心を捉えていて、無駄な動作がありませんね。
そしてこの動画が撮影された3年後である2010年9月28日に岡田准一さんはカリのインストラクター資格を取得。
その後師範認定となり、年々そのグレードを上げてきました。
[box class=”box32″ title=”岡田准一のカリ資格認定歴”]
2010年9月28日 カリのインストラクター資格取得
2014年9月1日 師範資格認定
2015年9月1日 2nd認定
2016年9月1日 3rd認定
2017年9月1日 4rd認定
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カリは米軍でも採用されている、実践的な武術。
そのカリで師範認定ということは、米軍で武術を教えられるレベルということですよね…凄すぎます。
岡田准一さんの格闘技レベルが十分世界でも通用するという現れですね。
USA修斗
岡田准一さんは2017年6月7日にUSA修斗のフルインストラクター資格も取得。
それは師匠である中村頼永氏のプライベートレッスン生で日本人初の快挙であったことが、IUMA日本振藩國術館のホームページに記載されています。
中村師父の日本人プライベート・スチューデントとしてのシューター認定は岡田氏が日本人初である。
またIUMA日本振藩國術館のホームページには、フルインストラクター一覧に岡田准一さんの名前もしっかり記載されています。
インストラクターの中でもかなりレベルの高いインストラクターとして、岡田准一さんは活躍されているようですね。
[box class=”box32″ title=”岡田准一のUSA修斗の資格認定歴”]
2010年 中村頼永認定/USA修斗アドバンスド・スチューデント・PHASE-2
2017年6月7日 『修斗 クラスCシューター(フルインストラクター)』の認定取得
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[memo title=”MEMO”]「シューター」…USA修斗のインストラクターシステムのなかで、高レベルな選手をシューターと呼びます。[/memo]
岡田准一さんはUSA修斗のインストラクター資格を取得する前は、師匠からプライベート指導を10年間受け続けるだけでなく、USA修斗協会本部のある米国への渡米修行も何度も行ったそう。
師匠の不在中でも毎回出される稽古メニューを淡々と継続すること10年…向上心だけでなく、忍耐力や仕事とのスケジュール調整力など、かなり努力家であることがわかりますね。
俳優・アイドルとして華やかな舞台に立つ姿が印象的な岡田准一さんですが、見えないところでは本当に地道な修練を積み重ね続けていたのだと思うと、その人間性に惹かれる人も多いのではないでしょうか。
ジークンドー(ジュンファン・グンフー)
岡田准一さんは2010年9月28日にジークンドー(ジュンファン・グンフー)のインストラクター資格を取得。
その後師範認定となり、年々そのグレードを上げてきました。
[box class=”box32″ title=”岡田准一のジークンドー資格認定歴”]
2010年9月28日 ジークンドーのインストラクター資格取得
2014年9月1日 師範資格認定
2015年9月1日 2nd認定
2016年9月1日 3rd認定
2017年9月1日 4rd認定
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カリ・ジークンドーの資格は毎年の更新制で、技術が衰えたりすれば資格剥奪となってしまうそう。
そんななかでも毎年しっかり更新し続ける岡田准一さん…
さらには俳優の仕事が忙しい中でかなりのスピードでレベルがあがっているというので、まさに驚異的です。
元々格闘技の才能もあったのでしょうが、地味な努力を続ける忍耐力、そして格闘技が好きという気持ちの強さがこのような結果に繋がっているのかもしれませんね。
岡田准一が格闘技を学んだ方法やジムの場所は?
IUMA日本振藩國術館 中村頼永氏に師事
フィリピンの伝統武術カリを学びたいと思った岡田准一さんは、IUMA日本振藩國術館で師父を務める中村頼永氏に師事します。
IUMA日本振藩國術館はジークンドーを継承する道場ですが、中村頼永氏がカリやUSA修斗にも精通しているということで、岡田准一さんはカリ・USA修斗・ジークンドーを学ぶことが出来たのですね。
IUMA日本振藩國術館・ジムの場所
IUMA日本振藩國術館の支部道場は全国に多数あり、東京には7か所あるようですね。
[box class=”box32″ title=”IUMA日本振藩國術館の東京の支部7つ”]
- 東京関東本部(東京都練馬区 パラエストラ東京)
- 東京関東本部分支部(荒川総合スポーツセンター)
- 新宿支部(駒沢公園など)
- 品川支部(品川区立御成橋公園など)
- 泪橋支部(現在休止中)
- 東京中野支部
- 表参道支部(渋谷区スポーツセンター・渋谷区代官山スポーツプラザ)
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もしかしたらこの中に岡田准一さんが通っている道場がある可能性があります。
carpediem広尾道場?
岡田准一さんがブラジリアン柔術を学ぶ橋本知之さんは、日本国内でのブラジリアン柔術のトップレベル。
国内外で輝かしい功績を残されています。
[box class=”box32″ title=”橋本知之の戦績”]
2016~2019年 全日本ブラジリアン柔術選手権4連覇
2016年 IBJJF アジア柔術選手権 優勝
2018年 IBJJF 世界柔術選手権 3位入賞
2018年 IBJJF パン柔術選手権(アメリカ) 優勝
2020年 IBJJF ヨーロピアン柔術選手権 優勝
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その橋本知之さんは、Twitterのプロフィール欄ではcarpediem広尾道場でインストラクターとして働いていると書いています。
carpediem広尾道場でインストラクターとして働いています。
出典:橋本知之公式Twitter
2021年6月12日放送の『有吉反省会』のなかで、岡田准一さんは師匠である橋本知之さんについて「柔術はバケモノ」と圧倒的な実力を認めたうえで、私生活のだらしなさを笑いを交えて指摘。
橋本さんは僕の先生になります。ブラジリアン柔術の師匠。
(柔術は)バケモノですよ、本当に。力でもスピードでもないタイミングと、適度な体の使い方で相手に重さを伝えていたり。
世界のトップ選手たちと肩を並べている選手。僕らと見えているものが全然違いすぎる人ですよね。
ブラジリアン柔術以外のことは本当に興味がない人なので、社会性とか、そういうのは100点中2点くらいの人ですね(笑)普通の物差しで測ってあげないでほしいですよね。
出典:『有吉反省会』(2021年6月12日)
単に柔術を教わるだけでなく、橋本知之さんの人となりもとても理解している岡田准一さん。
橋本知之さんとは2021年映画『ファブル 殺さない殺し屋』でも共演していることもあり、仲の良さが伺えますね。
岡田准一さんも橋本知之さんにブラジリアン柔術を学ぶため、carpediem広尾道場に通っている可能性はありますね。
岡田准一が格闘技をはじめたきっかけは?
岡田准一さんが格闘技を始めたきっかけは、2007年のフジテレビ系列のテレビドラマ「SP警視庁警備部警護課第四係」への出演。
このドラマでは激しいアクションがあると知った岡田准一さんは、なんと出演する1年も前からか身体づくりと格闘技の稽古に励んだそうです。
アクションのリアリティの追求の仕方がまるでアスリートですね。
岡田准一さんの今後の出演作品も楽しみです。