2021年6月、歌手のビリーアイリッシュさんが差別発言をしたと炎上騒ぎになりました。
ビリーアイリッシュさんは、具体的にどんな差別発言をしたのでしょうか?
しかも今回の件は、ビリーアイリッシュさんだからこそ失望したという声も多いようですが、なぜなのでしょうか。
詳しくまとめました。
ビリーアイリッシュの言った差別用語は何?
アジア人差別の用語
2021年6月初め、過去のビリーアイリッシュさんの動画が@lcxvyさんによってTikTokに投稿されたのが差別発言騒動のきっかけでした。
この動画には、ラッパーのタイラー・ザ・クリエイターが2011年に発表した曲『Fish』の歌詞に出てくる、アジア人に対する蔑称「チンク(Chink)」をビリーアイリッシュさんが口ずさむカットが映っていました。
[memo title=”MEMO”]「chink(チンク)」は元々「狭い割れ目」を意味したことから、中国人の細い目をバカにした言い方とも、王朝名の清(Qingチン)が語源だとも言われます。しかし、アメリカ人は中国人とアジア人の区別がつかないので、アジア人全体の差別用語となっています[/memo]
さらに動画では、ビリーアイリッシュさんがアジア人が英語を話す際の訛りに似たアクセントで話す様子も映されており、「アジア系をばかにしている」と字幕表示されていました。
ビリーアイリッシュ本人が謝罪
炎上後、現地時間2021年6月21日にビリーアイリッシュさんはインスタで差別発言を謝罪。
ビリーアイリッシュさんが13歳か14歳の頃にアジア人の蔑称であることを知らずに口ずさんでいたのだと釈明しました。
そして、「知らなかったとはいえ、人を傷つけてしまった事実に言い逃れはできません。」として、子供の頃の無知が故の失敗ではありましたが真摯に謝罪しました。
「自分があの言葉を口にしたことに愕然とし、恥ずかしく吐き気がする」とも記載されており、本当に何も知らずに『Fish』という曲を歌ってしまい、ビリーアイリッシュさん自身は差別主義者ではないことがはっきりとわかります。
また、アジア人をバカにするようなアクセントと受け取られた話し方も、子供の頃にしていたただの悪ふざけだったと釈明。
アクセントも訛ったアジア人のマネというわけではないそうで、特定の人種や文化のマネではなく、ただただやっていただけのことと説明しました。
この謝罪を受けて、TikTokで動画を投稿した@lcxvyさんもビリー・アイリッシュが謝罪したことに対し「嬉しく思う」と述べ、「(内容)理解できる。そして何かを言ってくれて良かった」とSNSに投稿しました。
ビリーアイリッシュが差別発言でここまで炎上した理由は?
ビリーアイリッシュさんの差別発言がここまで炎上したのは、元々ビリーアイリッシュさんが「女性差別」などに抗うようなスタイルで活動してきたためでしょう。
男性なのか女性なのかわからないようなダボダボの服と髪型や、誰かに媚びないような独創的な曲や歌詞で指示を集めてきたビリーアイリッシュさん。
そんなビリーアイリッシュさんだからこそ、差別発言をしたことが衝撃的に映り、その意外性も相まって炎上したと考えられます。